死んだ山羊の墓9

1:今「首に爆弾を取り付けられた人」の漫画を描いている(大変爽やかな漫画になった)という話をしたら「にゅろたんっぽい」と言われた。にゅろたんっていうのは私の事です。そうか、私っぽいのかと思う。あとカート・ヴォネガットの小説も私っぽいという複数の意見があるのでそうなんだと思う(というか私がヴォネガットの影響下にあるという話だと思うけど)。私の漫画はロバート・アルトマンという映画監督の映画っぽさもあると言われて、アルトマンは見たことないと言ったら「まじか」と言われた(その後よく考えたら1本見ていた、『バード★シット』というやつ)。

私っぽさって何だろう。最近観たラース・フォン・トリアー監督の映画『ハウス・ジャック・ビルト』は部分的にかなり私っぽいと思った。主人公は殺人鬼なのだが、殺人にのめり込むにつれて強迫性障害が治っていく。アンモラルな行いによって救われていく主人公。しかし並行して進めている自分で設計した家の建築は、途中で気に入らなくなって壊す、を繰り返す。このあたりがかなり私っぽいと思う。

それから私は諦めみたいな笑いが好きだ。私の作品における笑いはそうであってほしいな。

2:夜から朝にかけてたくさん人と話した。大事なことを話し合った気がするけどだいたい忘れてしまった。もっと濃密な、そして自分らしい漫画を描こうと思った。